株価、1日に何回見てる?

見すぎ依存度診断 &『見ない力』トレーナー

このツールは、生成AIを1回も呼びません。

判定はすべて、ここに書いてある式と重みで決まります。 同じ回答を入れれば、いつ誰がやっても同じ結果になります。 外部の株価APIも財務APIも呼ばず、あなたの回答は端末の外に出ません。 自分の回答がどう計算されたかは「計算の内訳」で1行ずつ見られます。

よりどころ

このツールの土台はこの3つだけです。

① 損失回避(プロスペクト理論)

同じ金額でも、損したときの痛みは得したときの喜びより大きい。 実験で報告されている倍率はおおむね2前後で、ここでは λ = 2.25 を既定に置いています。 この値を1にすると、このツールの心理収支はすべてプラスになります(つまり、λ>1 がこの診断の前提です)。

② 近視眼的損失回避

同じ資産でも、評価する回数が多いほど損を目撃する回数が増えるので、主観的な魅力が下がる。 Benartzi と Thaler が1995年に、株式のリターンが債券より高すぎるという長年の謎(エクイティプレミアム・パズル)を 「投資家が1年に1回くらいの頻度で評価しているとすれば説明がつく」と示したのが元です。 このツールの既定の前提(年率6%・年率ボラティリティ20%・λ2.25)でも、 心理収支がゼロになる評価間隔は1.2年で、同じ桁になります。

③ 期間 T の値下がり確率

リターンを正規分布で近似すると、期間 T のあいだに値下がりしている確率は Φ(−μ√T ÷ σ) になります。 期待リターンは T に比例して増えるのに、ばらつきは √T でしか増えないので、 T が大きいほど確率は下がります。逆に T が小さいほど 50% に近づきます。

期間ごとの値下がり確率

前提:年率リターン 6% / 年率ボラティリティ 20%

見る間隔値下がりしている確率
1日49.2%
1週間48.3%
1か月46.5%
3か月44.0%
1年38.2%
5年25.1%
10年17.1%
20年9.0%

この表は、資産そのものは何ひとつ変わっていないのに、見る間隔を変えるだけで 「損している状態」に見える確率が 49% から 9% まで動く、ということを言っています。 変わっているのはあなたが受け取る情報の切り方だけです。

スタイルごとの目安

持ち方によって、判断に必要な確認の回数は変わります。

スタイル想定保有確認の目安
長期数年〜十数年月1回(年12回)
中期数か月〜1年週1回(年52回)
短期数日〜数週間1日1回(年250回)
デイトレ数分〜1日上限を置かない(見るのが仕事)

デイトレードでは「見すぎ」という概念が成り立たないので、①の軸そのものを判定せず、 点数の分母からも外します。⑤通知も同じ理由で外します。 逆に、短期スイングで年40回未満、デイトレードで年750回未満しか見ていない場合は 「頻度とスタイルの不一致(見なさすぎ)」として、点数より先にそちらを出します。

5つの軸と重み

重みの合計は100。判定しない軸があるときは、その重みを分母から引きます。

① 見る回数が、その持ち方に必要な回数を超えていないか
重み 34
申告したチェック回数を、投資スタイルごとの目安(長期=月1回/中期=週1回/短期=1日1回)と比べる。
② 見たあとに何が起きているか
重み 26
売買してしまう・眠れない・集中できない等をそれぞれの重みで合計する。
③ 何をきっかけに開いているか
重み 18
不安・暇つぶし・通知など、自分でタイミングを決めていない動機ほど重く数える。
④ 予定した持ち方から、実際にどれだけずれたか
重み 14
直近1年で予定より早く売った回数と、予定保有期間に対する実際の保有期間の短さ。
⑤ 見るタイミングをアプリに預けていないか
重み 8
株価アラートやプッシュ通知が入っているか。デイトレードでは判定しない。
①の強さは、目安に対する超過倍率の常用対数を2で割った値です(目安ちょうどで0、100倍で1.0の満点)。 ②③はそれぞれの選択肢の重みの合計を満点で割った値。 ④は「予定より早く売った回数 ÷ 5」を0.6、「予定保有期間に対する実際の短さ」を0.4で混ぜた値。 ⑤は通知が入っていれば1、切っていれば0です。 各軸の強さが 0.20 未満なら「落ち着いています」、0.55 未満なら「気になります」、 それ以上なら「強い注意」と表示します。

選択肢ごとの重み

③ 開くきっかけ(満点10)
下がっていないか怖くて3
上がっているか気になって2
手持ちぶさた・暇つぶし2
通知が来たから2
ニュースや相場の急変を見聞きして1
決まった時間に確認している0
② 見たあとに起きること(満点11)
つい売買してしまう3
寝る前に見る・眠れなくなる2
仕事や家事に集中できなくなる2
その日ずっと頭から離れない2
人と過ごしている時間にも見てしまう2
見るだけで何もしない0

「決まった時間に確認している」と「見るだけで何もしない」は重み0です。 回数が多くても、自分で時刻を決めていて、見たあと行動が変わらないなら、 このツールが問題にしている経路が成り立たないためです。

点数の帯

点数判定
0〜19規律圏
20〜39おおむね規律圏
40〜59見すぎ予備軍
60〜79近視眼圏
80〜100強い近視眼圏

タイプの決まり方

総合が30点未満なら、無条件で規律型です。

中毒型
判断のためではなく、手が勝手に開いている
不安型
不安を消すために見て、見るから不安が続いている
暇つぶし型
株価アプリが、SNSの代わりになっている
規律型
相場との距離が取れている
頻度とスタイルの不一致
見すぎではなく、その持ち方に対して見ていない
中毒型 = 0.50×①の強さ + 0.20×「暇つぶし」 + 0.15×「通知」 + 0.15×「つい売買してしまう」。
不安型 = 0.35×「怖くて」 + 0.20×「眠れない」 + 0.20×「集中できない」 + 0.15×「一日中気になる」 + 0.10×min(1, 早売り回数÷3)。
暇つぶし型 = 0.50×「暇つぶし」 + 0.20×「上がってるか気になって」 + 0.15×「人といる時も見る」 + 0.15×「通知」。
いちばん大きいものを採用し、同点なら 不安型 → 中毒型 → 暇つぶし型 の順で決めます。乱数は使いません。

このツールが見ていないもの

銘柄、保有額、口座、含み損益、売買の記録。これらは入力欄そのものがありません。 したがって「あなたの持ち株が下がるか」も「売ったほうがいいか」も、このツールには一切分かりません。

回数の計算に使っているのは、年率6%・年率ボラティリティ20%という仮の資産です。 あなたが実際に持っているものがこれより荒ければ、下がっている画面を見る回数は表示より増えます。

そして、見る回数が少ないことが良いという話でもありません。 これは「その持ち方に必要な回数から離れていないか」を見る道具で、 必要なだけ見ている人には、何も直すところがありません。

判定エンジン v1.0.0(見直し 2026-09-03
これは相場の予測ではなく、過去の統計と確率の整理です。 ここで出している回数は、「年率リターン6%・年率ボラティリティ20%の資産を、申告した間隔で見たら」という 仮定を置いた計算結果です。あなたが実際に持っている銘柄の値動きではありません(銘柄は入力していません)。「見るな」という断定でもありません。見る頻度の正解は持ち方で変わります。数日で決済するなら日足は要りますし、 デイトレードでは見ることが仕事です。ここで見ているのは 「あなたが選んだ持ち方に対して、見る回数が離れていないか」だけで、 銘柄の良し悪しも、売買のタイミングも、ひとつも判定していません。